2016年7月5日火曜日

憲法改正の是非はともかく「まず自民党の改正草案を一度読んでみようぜ」という呼びかけ。

「今回の選挙の争点ではない」といくら言われても、憲法改正が党是と繰り返し言ってきた人が政権与党の党首であり、もう何年も前から自民党は憲法改正草案を公表しているわけです。そこを争点にするなと言われましても、そりゃあ2/3の議席を獲ったらヤル気でしょうよ。

で、憲法を改正するべきか否かの議論をここでする気はないです。ただ自分は2年くらい前だったか、自民党の憲法改正草案を読んでビビった。こういう類のことには詳しくないけれど、強烈な違和感を持った。そして草案が発表されたのがさらに前の2012年だったことに半ば感心したわけです。自民党は着々と準備を進めて詰将棋をしているのだなと。


最近になってようやく「憲法改正の議論」と「自民党の改正草案についての議論」がイコールではないのだという意見を、表立って見たり聞いたりするようになりました。表だって、というのはテレビみたいな大きいメディアでも報道されるようになった気がする、という自分の印象ですが。

ただ、いま自民党の改正草案の問題点を指摘している人たちは、参院選を前にして明確なメッセージを伴っているわけで、それはそれでバイアスがかかっているのではと感じてしまう人の気持ちも分かる。

じゃあ最もプレーンな形で一度「自民党の改正草案」を読んでみるのはいかがでしょうか? ありがたいことにpdf化されていて、どの部分をどう変えるのか、何を追加して何を削除したいのかがわかるように原文と並記されている。

もちろんとっくに読んでると言う人も多いでしょうが、「誰の意見も信じられない!」ってなりがちな混沌の中での立脚点としては、すげえいい参考資料になる気がするのです。とりあえず「変える」という行為には一文であっても一語であっても必ず意図が、目的が、目指している国のかたちがあるわけですから。

参院選まで1週間を切りましたけども、どっちの側に付くにしても、とりあえず国民側が詰将棋に参加できる希少な機会だと思うのですよね。

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